| 名前（敬称略） | コメント |
| FT | ちっとも笑えないコメディ。 |
| ごきげんよう | 東山千栄子も三好栄子も酷使しているのでした。本人達は楽しかったりして |
| 氷室浩次 | 長いあいだ見落としていたもの。今回、初めてヴィデオで観ました。 うーん、まず、かなり戯画化した社会風刺を行なうというのが、木下監督 の資質にはあまり合っていないのではないでしょうか。というか、一般的な 傾向・風潮などをシニックに見つめるのには戯画化というのも有効だけど、 監督が俎上に上げているものは、もっと生々しい政治状況のように(僕には) 見えて、これは成功しているとは思えないなあ。 それから、全シーンが傾いた(？)構図で描かれていると聞いていたのです が、これは僕が間違って捉えていたので、全篇そうじゃないんですね(^^;)。 しかし、これでも十分に不快です(笑)。意図は分かりますが……。 そして、映画としていちばん困るのは、ヒロインがストリップ＝新しい芸 術運動、という盲信を捨ててしまうことで、それでは続篇として成立しませ んよ〜。そもそも、初めて(？)男に惚れて、それで“羞恥”に目覚めるとい う俗っぽい展開にも、元々のブッ飛んだ(笑)設定をひっくり返すだけの力が 無いように思えます。 “おつむが弱い”と言っても、対人関係認識(？？？)が上手くできないと いうだけ(^^;)のカルメン嬢が、しかし魅力的だったのは、彼女の“芸術”へ のトンチンカンな思い込みと情熱のためであって、それを無くしたカルメン は、ただの傍迷惑な厄介者でしかないだろう。 前作よりも、彼女はずっと悲惨(？)な目にあうのだけど、不思議と同情で きないのも、結局はそのせいではないだろうか。 彼女と間違われるバアの女給の役で、北原三枝さんが出ているんですね。 |