FJMOVIEが選ぶ、年度別ベストテン

1955年2位「生きものの記録」

名前（敬称略）	コメント
ごきげんよう	「八月のラプソディー」と２本立てで上映して欲しいなぁ〜。 　ブラジル移住のエピソードは山本周五郎の遺作「おごそかな渇き」にも出て まいりました。
FT	とにかく、映像がパワフル。三船がパワフル。 　まい・ふぇいばりっと黒沢であります。成瀬と対照的なその作り。
氷室浩次	よく、脅迫観念にとり憑かれるなどと言いますが、これを観る と、それがどういうことなのかが、よーく分かるわけです。 　というか、主人公が憑かれているものに、少なくとも撮影中は、監督自身 も憑かれていたとしか思えないし、だから、主人公の家族たちが直面する心 理と同様な状態に、観客も置かれるということになります。 　しかし、作品としてのバランスはあまり良くないし、とにかく、ここでは 主人公の奇矯な行動を眺めて、その巻き起こす渦の中に身をゆだねる(？)と いうのが、正しい(笑)鑑賞方法なのかもしれません。 　あの大勢の家族たちには、最後まで、ほとんど見せ場がないというのも、 ちょっともったいないような気がしますね。