| 名前（敬称略） | コメント |
| 堤 昌司 | ウェディングケーキが印象的でした |
| FT | 冒頭結婚式に陪席していながら（出席しているわけではない）その内幕につ いて滔々と解説する三井弘次。ここに解説好きな黒沢の一面が露呈する。黒
沢とは、決して映像派の映画監督ではなく、つれにコトバに頼る、反映画的 な側面を持つ監督ということはどの作品でもあるのだが、ここでは決定的
だ。映像よりコトバで表現する、非・映画的映画作家。 ここでの森雅之も情けなく、また三船も異色の役柄。しかし三船は、非三船 的役柄の時にうまさを発揮する。 注目すべきは新人・加藤武の臭い大根ぶり。これを見ると、どこが完全主義 者かと思うぞ黒沢。フツウ、こんなの使わないよ。 |
| 氷室浩次 | 社会的な題材を勧善懲悪(いや、ちょっと違うなあ)のドラマとして展開さ せるところに、この監督の、何というか、はっきり言えば限界があるわけで
すが、だからと言って、この面白さの前では、そういう指摘は虚しいものに なってしまう(^^)。 演技陣はみな好演だが、特に森雅之の芝居に唸らされる。凄いよねえ。 |