| 名前（敬称略） | コメント |
| ごきげんよう | 村人の噂話でストーリーを進める手法にいたく感心。 |
| FT | 増村映画は面白い。悲劇ですら笑える。メロドラマなのに笑える。 お気楽な映画ならまだいいのだが、こういうド悲劇でも笑えるつうのは（笑）。 |
| 氷室浩次 | ストーリーを要約した場合、これは、夫が召集されるのを止めようとして 〜(中略)〜する妻、の映画だと言われていますが、果たしてそうでしょうか？
そういう“反戦映画”が裸足で逃げ出すような(^^;)、これは、たった一人 だけを選び取って、激しく他者を拒絶したカップルの物語だと思います。 妻が夫に対して行った行為よりも、それに対して周囲の者が行ったリンチ のほうが、何倍も長く描写されるということ。村人が彼女を疎外する以上に、 彼女のほうが激しく周囲の全員を拒絶しているということ。 そこから、たった一人と一人との、孤立・独立したもの同士の、絶対的な 関係だけが浮かび上がってくる。その他には何も見えない、それがあのラス トシーンなのだろう。 増村＆若尾コンビの傑作の一つ。必見。 |