FJMOVIEが選ぶ、年度別ベストテン

1982年9位「誘拐報道」

「誘拐報道」に寄せられた、日本映画街フォーラム会員のコメントです。

名前（敬称略）　コメント

SATO HAYASHI 　報道管制の裏で最悪の結果を想定した記事を書く、ことに苦悩する記者が忘れられません。

堤　昌司　誘拐報道といいながら監督の興味は犯人にしかなかったようで、記憶にある映像はほとんどショーケンのものでした。

誠太　小柳ルミ子さんの熱演振りが記憶にある。それにしても、あの可愛らしい女の子が高橋かおりさんだったとは・・・。

たんじ　作り物なんだろうけど、断崖に立つ電話ボックスとかよかった。犯人の心象風景がそういう形でよく造形されていると思いました。小柳ルミ子がよかったです。あの苦渋の表情にどきっとしました。
　でも、伊藤四郎の屁はいただけなかった。

氷室浩次　（いびつな映画）
　誘拐した側、誘拐された側の、どちらも、パワフルな演出と演技陣とに支えられて、たいへん見ごたえのある場面になっている。
　しかし……もう、公開当時から言い尽くされていることだから、あえて言うのは嫌なんだけど、原作から考えて、中心であるべき（実際、描写はいちばん多い）報道部分が、たいへんに醜悪で、しかも、他のパートと合っていず、全体を通して考えると、奇妙な作品として仕上がっている、と思う。
　萩原健一、小柳ルミ子の好演はもちろん（？）だけど（二人の間の子供役の高橋かほりも、嫌味なくらいに達者で、それでいて自然な芝居）、今回、ヴィデオで観なおしてみて、誘拐された子供の両親役、岡本富士太と秋吉久美子の演技にも驚きました。
　あの、ほとんど情動失禁状態とも言えるような芝居……凄いな。熱演だよね。
　いきなり＊＊が落ちてくる場面、海岸沿いの電話ボックスを撮った場面の不思議な構図（海の中にボックスが浮いているように見える）など、いっぱい印象的な部分は多いのですが、それにしても、布につつまれた子供、という奇怪なイメージ（次作『白蛇抄』にも出てくる）は、あれは、やはり胎児のイメージなのだろうか？（昔、そう言っている論者が居たのですが）
　隣接するシーンで、中尾彬と池波志乃夫妻が、それぞれにエロ演技を行なっているのが、なんだか可笑しい(^^)。エロエロ夫婦合戦！(^^;)

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名前（敬称略）	コメント
SATO HAYASHI	報道管制の裏で最悪の結果を想定した記事を書く、ことに苦悩する記者が忘れられません。
堤　昌司	誘拐報道といいながら監督の興味は犯人にしかなかったようで、記憶にある映像はほとんどショーケンのものでした。
誠太	小柳ルミ子さんの熱演振りが記憶にある。それにしても、あの可愛らしい女の子が高橋かおりさんだったとは・・・。
たんじ	作り物なんだろうけど、断崖に立つ電話ボックスとかよかった。犯人の心象風景がそういう形でよく造形されていると思いました。小柳ルミ子がよかったです。あの苦渋の表情にどきっとしました。　でも、伊藤四郎の屁はいただけなかった。
氷室浩次	（いびつな映画）　誘拐した側、誘拐された側の、どちらも、パワフルな演出と演技陣とに支えられて、たいへん見ごたえのある場面になっている。　しかし……もう、公開当時から言い尽くされていることだから、あえて言うのは嫌なんだけど、原作から考えて、中心であるべき（実際、描写はいちばん多い）報道部分が、たいへんに醜悪で、しかも、他のパートと合っていず、全体を通して考えると、奇妙な作品として仕上がっている、と思う。　萩原健一、小柳ルミ子の好演はもちろん（？）だけど（二人の間の子供役の高橋かほりも、嫌味なくらいに達者で、それでいて自然な芝居）、今回、ヴィデオで観なおしてみて、誘拐された子供の両親役、岡本富士太と秋吉久美子の演技にも驚きました。　あの、ほとんど情動失禁状態とも言えるような芝居……凄いな。熱演だよね。　いきなり＊＊が落ちてくる場面、海岸沿いの電話ボックスを撮った場面の不思議な構図（海の中にボックスが浮いているように見える）など、いっぱい印象的な部分は多いのですが、それにしても、布につつまれた子供、という奇怪なイメージ（次作『白蛇抄』にも出てくる）は、あれは、やはり胎児のイメージなのだろうか？（昔、そう言っている論者が居たのですが）　隣接するシーンで、中尾彬と池波志乃夫妻が、それぞれにエロ演技を行なっているのが、なんだか可笑しい(^^)。エロエロ夫婦合戦！(^^;)