| 名前（敬称略） | コメント |
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堤 昌司 |
もちろん薬師丸さんになんの不満のありようはずもありません。門扉を乗り越えたりやくざの盗聴をしたり、ホテルの換気口をはいずり回ったりするときの動きの面白さ。渡米する前、松田優作のアパートを訪れた時の長回しのあの絶妙の演技ならざる演技。映画史に残る（？）ラストのキス・シーン。 おまけに坂上味和さんのヌードまで見ることができて・・・、それでも８点なのは、どこか焦点がピッタリせずに冗長に感じたからですね。 |
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たんじ |
当時書いた批評から抜粋します。 尾行や浮気調査を行う探偵は自己の存在を知られてはならない。対象と交通することなしに、関わりを持たなくてはならない。いわば透明人間である。そんな辻山が自意識過剰で認識不足の女子大生直美と交通することになったとき、辻山は透明人間失格。探偵でなくなる。辻山の直美に関わろうとする方向性が直美の自意識に引き寄せられたのである。自ら透明人間であることを辻山が捨て、直美が何らかの認識を持った結実がラストの濃厚なキスである。空港 での無言のキスは、二人が二度と会うことがないかもしれないために、不幸ではない恋愛の成就を感じさせる。辻山を知ることで直美は恋愛（男女の交通）というものを認識した。 ところで、現代に生きる私たちは透明人間になりがちである。しかし、深層では透明人間になりたくないと願望している。そのジレンマを辻山は体現し、解消して見せた。 松田優作に私たちが嫉妬するのは、薬師丸ひろ子を奪ったからばかりではあるまい。 併映の「時をかける少女」よりも評価が低いのがとても悔しく思いました。「時をかける少女」のあいまいさを良しとするコミュニケーション論よりも「探偵物語」の確実性志向のコミュニケーション論の方が優れていると思います。 |
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ＴＡＫＵ |
優作にとっても、薬師丸にとっても、決して代表作ではないけれど、ラストのあのキスシーンは邦画史に残るモノだと思います。 |
| はる | 面白い方なんだろうけど、僕的には併映作によって完全に薄れちゃっているのが残念。(^^;) 主演の二人も良かったし、岸田今日子さんの味のある存在感が好きでした。 |
| 誠太 | 期待が高かっただけにやや拍子抜け。この頃の根岸さんに外れはなかったのだが・・・。 |
| OSONO | 主題歌に８点。 |
| 氷室浩次 | 映画の中で起こる殺人は、誰の存在がきっかけで発生した事件なのか。 直接は関係の無い“無邪気な”主人公が、事件に首を突っ込んで……というルーティンに、根岸監督は、鈍いパンチをあてているように思われる。 本当は（少なくとも監督の胸中では）否定的に捉えられているように思われるキャラクターが主役、という意味では、前作『俺っちのウエディング』につながるものだよね。 本当は、薬師丸嬢がホテルに誘われる箇所で、ベッド・シーンを撮ったのだけど、所属事務所の意向でカットしたらしい、とか、いや、あれは、脚本だか原作にあったものを削除した、とかいう風説がありましたが、どのくらい信憑性のある話なんだかなあ(^^)。それに、いまや誰も興味が無いか、そんなこと。 |
| ＮＡＯ | 静かな活劇って印象があります。松田さんと薬師丸さんて異色な取り合わせだったかなぁと今ちょっと思ってます。 |