左より荒木監督さん、林由美香さん、松川芽生さん（右は司会の方）
静岡・清水でオールロケを行った荒木太郎監督の『隣のお姉さん 小股の斬れ味』の静岡公開を記念して、５月３１日に静岡市・静岡小劇場で舞台挨拶がおこなわれました。
その舞台挨拶とその後に行われました交流イベントの様子、そして静岡小劇場を運営する静活(株)さんの御好意により多少の取材をさせていただけたのでその様子をリポートします。
（取材／はる）
上映作品のポスター
会場となった静岡小劇場は静岡唯一の成人映画専門館。一番下に写真を載せましたが静岡ピカデリーの屋上に立てられた、非常に雰囲気のある映画館です。座席数は100ちょっとかな。僕が足を踏み入れるのは３回目？くらい。機会があればもっと通ってもいいくらいの、嫌いではない映画館です。
当日はあいにくの台風で、かなり激しい雨。本当は夜には青空宴会の予定だったのですが、どう考えてもそれは無理。それでも普段に比べてとても多くのお客さんが訪れての舞台挨拶となりました。
僕は朝から「飯場で感じる女の性」「天使が僕に恋をした」そして『隣のお姉さん 小股の斬れ味』と３本観賞してから１３時半からの舞台挨拶となりました。
最初に登場したのは荒木太郎監督。今回上映された３本はいずれも荒木監督の作品です。今回上映された「飯場で感じる女の性」と新作『隣のお姉さん 小股の斬れ味』は共に「キャラバン野郎シリーズ」という一連の作品の７本目と９本目になりますが、この『隣のお姉さん 小股の斬れ味』はスターウォーズよろしく、シリーズの始まりを描いたエピソード０にあたるそうです。（僕は舞台挨拶で聞くまで同じ役名の別の設定なのかと思ってました。(^^;)）
荒木監督「今日はこんな台風の中、もしかしたら一人も来ていただけないかと思いましたが、こんなにたくさん来ていただいてありがとうございました。この作品は去年の１０月にこちらの静岡で撮影させていただきました。地元の方の協力でいい場所を教えていただいて、静岡がこんなに親しみやすい場所だったと知らなかったので、ロケハンがとても楽しかった作品です。」
続いて登場したのは主演女優の一人松川芽生さん。作品ではちょっと暗い感じの役柄でしたが、実際に会うととても可愛い女優さんでした。そしていつもいつまでも本当に奇麗な林由美香さんも登場。
松川芽生さん「はじめまして松川芽生です。今日は雨の中足を運んでいただいてありがとうございます。」
林由美香さん「今日は凄い雨なのでお客さんが来てくれなかったらと思いましたが、こんなにたくさんのお客さんが来てくれてとても嬉しく思っています。ありがとうございます。」
また突如登場したのが脚本家の内藤忠司さん。大林映画の助監督や脚本を多数担当されている僕の中でもビックネーム。
４人で進められた舞台挨拶をとても楽しく見させてもらいました。
以下コメントのピックアップ。
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荒木太郎監督
「キャラバン野郎を撮り始めた時はこんなシリーズになるなんて思ってもいなくて、会社の評判が悪ければ１本で終わりかと思っていました。」
「薔薇族映画は撮るまでは少し抵抗があるけど、撮り始めたら普通のピンクと変わらなくなってしまいますね。」
「シナリオ持ち込みや映画に出たい方、どうぞ御連絡下さい。」
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松川芽生さん
「出演する前はピンク映画は今まで出てきたＶシネマ等とはやはりちょっと違う独特な感じがしていました。それでもちゃんとドラマがあって、やりがいがあります。」
「アフレコは撮影の時の気持ちを思いだしながら頑張りました。」
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林由美香さん
「シリーズの中でだんだん花枝の出番が増えてきて、真二くんとも人間らしいいい関係になってきた気がします。」
「松川芽生ちゃんは新人さんなのにとても上手で感心しました。」
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一番左が内藤忠司さん
「エピソード１になったのはもともと由美香さんで姉妹物をやろうということになり、それならキャラバン野郎だろう。じゃあ途中から姉妹を出すのは変だから最初に戻って描いてみようということになって、という感じですね。」
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舞台挨拶終了後、静岡小劇場を運営する静活さんの本社にて地元の情報誌の取材がありましたが、そこに同席させていただくことが出来ました。
内藤さんと林さん |
松川さんと荒木監督 |
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荒木監督
「最初は静岡はちょっとロケ向きではないかという印象だったのですが、いろいろまわっているうち、三保の方などに昔ながらの懐かしい風景のようなものが見つかって、あぁいいところなんだなと。」
「作ってる人間としてはもっともっと良くしたいという気持ちが強いので、満足したことはありません。」
「ピンク映画に時間や予算の制約はたしかにあるけど、そういうのを言い訳にはしたくないので、その中で最大限活かしたものを作ればいいと思います。」
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林さん
「好きなシーンは家に踏み込んできた美人局のチンピラに啖呵を切るところです。」
「趣味はグルメ。静岡のおでんはとても美味しかったです。黒ハンペンも大好き。」
「自分の映画は観てないものも多いけど、このキャラバン野郎シリーズは全部観ています。」
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松川さん
「静岡は海がきれいでした。好きなシーンも海辺でのキスシーンですね。」
「趣味は資格取得。でもこれからです。」
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内藤さん
「映画にあった飲み屋から毎月２０万の請求が来るというのは、身近な実話です。(笑)」
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劇場での上映終了後、小劇場前の謎のドーム（元プラネタリウム）内にて松川芽生さんが特別に彼氏にフラれたかもしれない女の子を演じる独り芝居を披露して下さいました。ちょっと緊張気味の松川さんは終了後ホッとしたのか涙がポロリ。可愛いです。(笑)
その後は皆さんを交えた懇親会が催され、僕は内藤さんや松川さん、また本業は録音で「アベックモンマリ」や「とらばいゆ」などの小林徹哉さん（この映画では制作を担当）にお話が聞けて大満足。とても楽しい１日でした。
特別パフォーマンスを披露した松川さん |
その後の懇親会にて |
なお、荒木監督の次回作は「美乳暴行 ひわいな裸身」とのこと。みなさん観ましょう。
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