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【作品賞】（10本まで）
「マルホランド・ドライブ」 ４点
「メメント 」 ４点
「キューティー・ブロンド」 ４点
「少林サッカー 」 ２点
「ロード・トゥ・パーディション」１点
「トリプルＸ 」 １点
「ディナー・ラッシュ 」 １点
「イン・ザ・ベッドルーム」 １点
「８人の女たち 」 １点
「チョコレート 」 １点
【コメント】
昨年とはまったく対照的に、傑作が多すぎてどれを挙げてよいのかさんざん悩まさ
れた年でした。
あまりに候補が多すぎるので対象を絞ることとし、まず旧作の「Ｅ．Ｔ．」と「地
獄の黙示録」は対象外。次にクリストファー・ノーラン「インソムニア」は「メメ
ント」を挙げたため外しました。
しかしそれにもかかわらず、これだけレベルが高かったおかげで、「スパイ・ゲー
ム」「ロード・オブ・ザ・リング」「光の旅人 K-PAX」「ビューティフル・マイン
ド」「陽だまりのグラウンド」「マイノリティ・リポート」「ジョンＱ 最後の決
断」は涙をのんで次点としました。
通常の年ならば、大手を振って１票を投じたところなのに。
投票した作品の中では、上位３作が抜きん出ていました。
「小林サッカー」も傑作ですが、前評判がこれほど高くなければもっと高い点を与
えたでしょう。
【監督賞】 作品名
[クリストファー・ノーラン] （「メメント 」）
【コメント】
いくらアイディア１発ものとはいっても、この監督の才気はただものではありませ
ん。
またごく普通のサスペンスも水準以上の出来映えとすることができるのも「インソ
ムニア」で実証済み。
【主演男優賞】
[ビリー・ボブ・ソーントン] （「バーバー 」）
【コメント】
「チョコレート」での主役も秀逸でしたが、なんといってもこの作品での存在感は
すばらしいものがありました。
近年これほどまでに渋い演技を見せられたのは久しぶり。
【主演女優賞】
[ハル・ベリー ] （「チョコレート 」）
【コメント】
僕はあまり俳優には感心がありませんが、今年の女優陣の豊穣さには驚くものがあ
ります。
「キューティー・ブロンド」のリーズ・ウィザースプーン、「パニック・ルーム」
のジョディ・フォスター、「イン・ザ・ベッドルーム」のシシー・スペイセク、
「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー、「エンジェル・アイズ」
のジェニファー・ロペス、「８人の女たち」のカトリーヌ・ドヌーブなど、誰一人
取っても通常の年ならば黙って一票を投じたことでしょう。
しかしその中でも、このすばらしい女優はひときわ抜きん出ていました。
アカデミー女優賞を受賞したのも当然といえば当然。
【助演男優賞】
[マーク・マーゴリス ] （「ディナー・ラッシュ」）
【コメント】
かなり個人的な嗜好になってしまいますが、この映画でのフィッツジェラルドなる
画商には実に強烈な印象を受けました。
オフィシャルWebサイトに載っていた次の評言が彼の名演をみごとにいい表してい
ます。
「……映画史上もっとも不愉快なディナー客を好演している」
他には「スパイ・ゲーム」でのブラッド・ピットが、海千山千のベテラン俳優を含
めても、現在の俳優の中でもっとも危なげない演技派の地位を着実に占めつつあり
ます。
【助演女優賞】
[ヴィッキー・チャオ ] （「少林サッカー 」）
【コメント】
映画自体もすばらしかったですが、おバカな試合ぶりだけでなく、この女優さんの
華麗な三変化の楽しさを味わうことができたのも収穫でした。
【新人賞（キャスト部門）】
[タイラー・ホークリン ] （「ロード・トゥ・パーディション」の子役）
【コメント】
【新人賞（スタッフ部門）】
[ロバード・ルケティック] （「キューティー・ブロンド」監督）
【コメント】
とても新人とは思えぬ明晰な作品づくりに一票。
『チャーリーズ・エンジェル』のマックジーとならび、今後が実に楽しみな新人で
す。
【脚本賞】作品名
「ロード・オブ・ザ・リング」
【コメント】
原作は僕の波長とまったくといっていいほどマッチしませんでしたが、このただ長
大なだけの小説を、これほどまでに明晰に映画化した腕前は大したものです。
【映像賞】
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
【コメント】
【音楽音響賞】
「バイオハザード」
【コメント】
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