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【作品賞】（10本まで）
『エルミタージュ幻想』 ３点
『D.I.』 ３点
『10話』 ３点
『リベンジャーズ・トラジディ』 ３点
『ガーデン』 ３点
『息子のまなざし』 ５点
【コメント】
2003年に見た外国語映画の新作は50本ほど。そんなに見た憶えはな
いのだが。
映画に関して「ナショナリスト」である私は外国語映画にあまり思
い入れがないせいか、ずらずらと６本も並んでしまった。当然「アメ
リカ映画」をほとんど見ていない。というわけで「ナショナリスト」
である私は『ラストサムライ』を見るべきかどうか、いまだに悩んで
いる。
しかし、こうして並べてみてハタと気づいたのだが、『ガーデン』
を除き、すべてユーロスペースで公開された作品である。いや、選ん
でいる最中はまったくそんなこと意識に上らなかったのであるが、あ
らためてユーロスペースのラインアップの素晴らしさを思い知る。…っ
て私は別にユーロスペースの関係者ではない。
しかしよりによって、私が面白いと感じる日本語映画の多くががシ
ネ・アミューズで、外国語映画がユーロスペースで公開されていると
いう事実を喜ぶべきか悲しむべきか。アミューズさんやユーロさんの
作品セレクションのセンスの良さにはいつも感心させられるのだが、
できれば、もう少し劇場の空間設計にもセンスを発揮して欲しかった
な。…と言ったところで、いまさら、どうしようもないことなのだが。
さて、2004年は、近々ではラース・フォン・トリアーか。ホウ・シャ
オシェンか。フランソワ・オゾンもあるかもね。エドワード・ヤンもっ
と撮れよ。ミヒャエル・ハネケはどうなのよ。ヴェンダースもジャー
ムッシュも短編だけじゃ満足できないぞ。さて、あと誰かいる？
以上
【監督賞】 作品名
[ マルティン・シュリーク ]（『私の好きなモノすべて』
『ガーデン』
『不思議の世界絵図』）
【コメント】
1/17(土)〜1/23(金)銀座シネラセットでのアンコール上映を記念
して。
【主演男優賞】
[ クリストファー・エクルストン ]
（『リベンジャーズ・トラジディ』）
【コメント】
英語(特に古い英語)を聞き取る能力がないので、イイカゲンな判断
であることは認めつつも、格調高く、かつ、パンクであるという、そ
の倫理性に対して。
【主演女優賞】
[ マニア・アクバリ ] （『１０話』）
【コメント】
それぞれのエピソードは数分間のノンストップ撮影。その間、（お
そらく）監督からの指示は一切受けずに、固定カメラの前に身を曝し、
自ら車を運転しつつ演技もこなす。その苦闘ぶりに涙を禁じ得ない。
【助演男優賞】
[ ガオ・ジエ ] （『ミレニアム・マンボ』）
【コメント】
『ヴァイブレータ』の大森南朋もいいけど、こちらも負けていない。
つまり、こんな男は現実には存在しない。
【助演女優賞】
[ カティ・オウティネン ]（『過去のない男』）
【コメント】
その反時代的な容貌に対して。
【新人賞（キャスト部門）】
[ アミン・マヘル ] （『１０話』）
【コメント】
実に厭なガキンチョだ。つまり、最高の演技。
【新人賞（スタッフ部門）】
[ エリア・スレイマン ] （『D.I.』）
【コメント】
その作品の不敵な面構えに対して。
去年、映画をたくさん見過ぎたせいか、頭がおかしくなってしまっ
たようです。笑ってください。全部冗談です。つまり、本気です。
以上
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