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【作品賞】（10本まで）
「誰も知らない 」 ６点
「下妻物語 」 ６点
「花とアリス 」 ６点
「世界の中心で、愛をさけぶ」 １点
「CASSHERN 」 １点
【コメント】
上位３作品であえて差をつけようとすると次のとおり。
しいて１つだけ選ぶとすれば「誰も知らない」。しかしながら、１枚だけＤＶＤ
を買うとなれば「花とアリス」……。
「誰も知らない」の演出は見事なもの。ぎりぎりまでセリフを絞った脚本で、映
像だけで表現するというのはまさに映像芸術の極致といえるもの。子供らの名演と
あいまって、すばらしい作品に仕上ったと思います。
しかし家でくり返し鑑賞する作品かといわれれば否といわざるをえません。やは
り音楽のすばらしかった「花とアリス」に一日の長があるといわざるをえません。
なお「赤目四十八瀧心中未遂」も今年に入ってから観た作品ですが、昨年度高得
点を授賞したので、各賞からあえて外したことを申し添えます。
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【監督賞】 作品名
[是枝裕和 ] （「誰も知らない 」）
【コメント】
やはり演出力の勝利でしょう。
テレビドラマを観ていると、これでもかこれでもかとばかり役者さんにセリフを
しゃべらせればりっぱな演出だと思っている人も多いようですが、そういう人はこ
の監督の爪を煎じて飲むこと。
【主演男優賞】
[柳楽裕弥 ] （「誰も知らない 」）
【コメント】
【主演女優賞】
[鈴木杏 ] （「花とアリス 」）
【コメント】
最後まで迷いに迷って、結果は鈴木杏。
実のところ、この役での鈴木杏はミスキャストだと思います。
あらためてＤＶＤを鑑賞しましたが、脚本上はカワイイ子(蒼井優)とブスッ子
(鈴木杏)の対比という描かれ方をしているように見受けられ、鈴木杏にもそのよう
な演技が要求されていたようです(たとえば電車で口をあんぐりと開けて爆睡する
シーン、泣き顔の超ドアップなど)。
だから脚本の意図に従えば、ハナ役にはブサイクな女優を持ってくるべきだった
のでしょう(もっともそうなると、作品の魅力はガタ落ちになりますけど)。
しかしながらこの若手名女優、そのようなハンディ(？)を名演でカバーしていま
した。
【助演男優賞】
[唐沢寿明 ] （「CASSHERN 」）
【コメント】
【助演女優賞】
[蒼井優 ] （「花とアリス 」）
【コメント】
【新人賞（キャスト部門）】
[土屋アンナ ] （「下妻物語 」）
【コメント】
柳楽裕弥には主演男優賞に投じたので、ヤンキー娘に一票。
モデル出身とのことですが、今後は映画界でも活躍してもらいたのものです。
【新人賞（スタッフ部門）】
[紀里谷和明 ] （「CASSHERN 」）
【コメント】
映像賞のコメント参照。
【脚本賞】作品名
「誰も知らない 」
【コメント】
映像の勝利であると同時に、セリフの絞り込みを含めた脚本がよほどしっかりし
ていないと、こういう作品は誕生しないもの。
【映像賞】
「CASSHERN 」
【コメント】
悪評さくさくたる作品だったが、こういう映像って好きだけどなぁ。
しかもそれを、全国系の作品で堂々と上映してしまったというのがもっとすごい。
これからも、こういう実験的な映像の作品がどんどん増えてほしいという願いも
込めて一票。
【音楽音響賞】
「花とアリス 」
【コメント】
岩井俊二作品は『Love Letter』以来すべて観ているが、音楽音響賞に投票した
のはたしか初めてではないか。
スコアは初めての監督自身によるものだが、今までの作品より一頭地抜いている
というよりも、今年は他に対抗馬がなかったというべき。
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