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【作品賞】（10本まで）
『蝶採り』 １０点
『WALKABOUT 素晴らしき冒険旅行』 １０点
【コメント】
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【監督賞】 作品名
[オタール・イオセリアーニ] （『四月』『歌うつぐみがおりました』
『蝶採り』『群盗、第七章』『素敵
な歌と舟はゆく』『月曜日に乾杯』）
【コメント】
まあ、ホウ・シャオシェンでもマノエル・ド・オリヴェイラでもガス・
ヴァン・サントでもキム・ギドクでもバフマン・ゴバディでも構わないの
だが、いまひとつ常識的でつまらない。というわけで、特集上映のあった
オタール・イオセリアーニと数十年ぶりの再公開だというニコラス・ロー
グを挙げた。
もちろん、イオセリアーニもローグも何をいまさらなのであろうが、わ
たしにとってはどちらも初見であり、イオセリアーニはとりあえず本邦初
公開であるらしい『蝶採り』を挙げることで、ローグはオリジナル版は初
めての上映だということで辻褄を合わせておく。もちろん、そんなことに
こだわる必要は全くないのだけれど、そういう理屈でもつけないと選べな
いし、下手したらガイ・マディンなんてことにもなりかねない。まあ、そ
もそも選ぶ必要などないといえばそれまでなのだが。
なにより、イオセリアーニ特集は良かった。ほんとうに楽しかった。
ジャック・タチや一昨年のマルティン・シュリークにも通ずる愉しさだ。
こういうユーモアこそ、わたしは外国映画に期待している。次回作を早く
届けて欲しいものだ。
こうした監督特集は他にもいろいろやって欲しいね。ミヒャエル・ハネ
ケとかタル・ベーラとか、誰かやってくれないかな。「作家性」なんて大
仰なことを言わずとも、作り手の個性が見える作品はやはり観ていて愉し
いものだ。去年もいろいろとあったけれど、アトム・エゴヤン特集はすご
く短かった。その他、結局、アンゲロプロスは一本も観られず、ヴィスコ
ンティは二本だけ。ガイ・マディンももっと観たいぞ。
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