第9回ニフティ映画大賞(2004)投票内容


2004年・第9回ニフティ映画大賞に寄せられた投票内容を紹介します。(敬称略)

さわやか革命

外国映画部門


【作品賞】(10本まで)
  「殺人の追憶」         5点
  「コラテラル」         5点
  「愛の落日」          3点
  「少女ヘジャル」        3点
  「華氏911」         1点
  「Mr.インクレディブル」     1点
  「モンスター」         1点
  「マスター・アンド・コマンダー」1点
【コメント】
 前半『殺人の追憶』、後半は『コラテラル』があって満足な年だった。もっ
とも、夏休み期間はどれ見ても詰まらなくてどうしようかと思ったほど低調
だったが。以下、各評。

◆「殺人の追憶」−−あらゆる意味でよく出来ていると感心。しかもク〜ルな
のがいい。
◆「コラテラル」−−近年のマイケル・マンの作品の中でも一番気に入ってし
まった。ヾ(^^)∧(^^)ヾ ただ、惜しむらくは脚本に穴が多いのと、トム・ク
ルーズのファンの人には悪いが、やっぱり彼以外の役者で見たかったというこ
と。とはいえ、チンピラ二人を即決で倒してしまう場面はお見事。あと、再見
したら、運転手の母親に「きれいなお花ありがとね」と言われた殺し屋が、ビ
ミョ〜に嬉しそうな素振りを見せているのに気付いて大笑いしてしまった。い
やー、T・クルーズ今まで見損なっていてスマンかった<m(__)m>ゴメンネ あんた
はやるべきことはちゃんとやる男だよ。
◆「愛の落日」−−マイケル・ケインの演技は素晴らしいというか、このぐら
いオチャノコサイサイというか(^o^; 残念ながらブレンダン・フレイザーで
は相手役としてあまりに分が悪い。コリン・ファレルみたいな押しの強そうな
タイプがやったらどうかと思うが、彼は米国人じゃないしねえ……。「戦争の
はじめかた」と同じく9.11のために割を食った作品でもある。
◆「少女ヘジャル」−−ラストのヘジャルちゃんの毅然たるまなざしに号泣。
今でも思い出すと涙目になっちゃうよん(;_;)グスッ
◆以下1点の作品は見てフツーに面白かった。M・ムーアには次回の大統領選
に観葉植物を立候補させるドキュメンタリーを撮って欲しい。

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【監督賞】              作品名
   [ポン・ジュノ]      (「殺人の追憶」)
【コメント】
次にどんなものを撮るか楽しみ。インタビューによると、一番怪しい容疑者役
の役者が困って「一体、私は真犯人なんでしょうか?」と尋ねてきたので(実
際の事件では未解決)、「犯人どころか、自分こそ最大の被害者だと思って演
じろ!」と言ったという。あー、こういうヤツ大好きだ〜 \(^o^)/

【主演男優賞】
   [ソン・ガンホ]      (「殺人の追憶」)
【コメント】
文句なしっ! 完璧です。

【主演女優賞】
   [ヘレン・ミレン]     (「カレンダー・ガールズ」)
【コメント】
「モンスター」のシャーリーズ・セロンあたりが順当かと思うが、あまりに
真っ当過ぎるので、がさつなオバサンを好演した彼女に。(インクレディブル
夫人にするわけにもいかんし)

【助演男優賞】
   [ジェイミー・フォックス] (「コラテラル」)
【コメント】
ストーリー上から見ると彼の方が主人公だとは思うが……。眉毛のつけ根のあ
たりに常にショボクレ感が漂っているのがよい。
次点:ポール・ベタニー(「マスター・アンド・コマンダー」)

【助演女優賞】
   [クリスティーナ・リッチ] (「モンスター」)
【コメント】
無意識の悪、つー感じですか。こういうのが一番コワイ、というのを演じてい
てうまい。

【新人賞(キャスト部門)】
   [           ] (「        」)
【コメント】
えー、ホントは[長靴を履いたネコ](「シュレック2」)と書きたいんです
けど〜。ダメですよね(^^? ダメ? やっぱりダメ? そうかー、ダメなの
か、分かりました(+_+)ショボ ということで、該当者なし。

 (転載者注:[長靴を履いたネコ]有効票となりました)

【新人賞(スタッフ部門)】
   [チョン・ジェウン]    (「子猫をお願い」)
【コメント】
五番部屋の感想ではラストをけなしたが、やはり今後に期待大でしょう。

【脚本賞】作品名
   「愛の落日」
【コメント】
冒頭の独白でテーマの全てが語られていたのだと、最後まで見終わった時に気
付かせるという構成に感心した。正確には脚色賞ですね。

【映像賞】
  「コラテラル」
【コメント】
妙に人工的な夜景に魅了された。品川のグローリア・チャペル方面から駅に
戻って来る時、駅舎の反対側からのしかかって来るような高層ビル群を見る
と、まさにああいう感じなのだ。夜景こそがもう一人の主人公である。
次点:「ジョヴァンニ」−−ハリウッドがなんぼのもんじゃい!我がイタリア
の伝統と文化を見よ(`´メ)バッキャローという意志をヒシと感じた。

【音楽音響賞】
   「ベルヴィル・ランデブー」
【コメント】
やはり新聞紙を使うところがツボであろう。

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★特別賞
以下はネタということで。

【変な邦題付けんじゃねえゴルァ賞】−−「愛の落日」

【不精ヒゲ賞】−−「リクルート」コリン・ファレル
はたしてヒゲの中に顔があるのか、顔の中にヒゲがあるのか。

【ウソつき予告賞】−−ホラー風「ミッシング」、昼メロ風「愛の落日」、し
かし、捏造度においてぶっちぎりなのは「マスター・アンド・コマンダー」最
悪です。

【最凶兄弟賞】−−「トロイ」アガメムノン&メネラウス兄弟
この暑苦しいオヤヂ兄弟の前には軟弱なパリス&ヘクトルなんか風の中のチリ
のよう。彼らに唯一対抗できるのは「ブラザーフッド」の38度線もお構いな
しのあのお騒がせ兄弟以外にないっ(!o!) 時空を越えた対戦を希望。

【最多回数トライ賞】−−「グッバイ、レーニン!」の4回
いつも満員御礼で4回目にしてようやく見られた。(ーー;)

【ちゃぶ台ひっくり返し映画賞】−−「SAW」
「なんじゃ、こりゃ〜!」(ノ-o-)ノ ~┻━┻ ガッシャーン

【ワースト賞】−−「イノセンス」
出来が悪いとか詰まらないというのじゃなくて、い、犬が……(>O<;;;; マジ
にジンマシンが出るかと思った。勘弁してくれい。
しかし一方、TVアニメ版ではベルリンの天使を気どったバトーが激しく犬に
吠えつかれる場面あり。一体、内輪同士で何をやってんのかね。

2005/01/11
  ☆(>< ) さわやか革命 ( ><)★



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